「ロバート・フォーチュン」、「ジェームス・テイラー」だけではありません。
ロバート・フォーチュンはインドの紅茶業界に大きく貢献しています。それもダージリンです。ジェームス・テイラーはスリランカ(セイロン)です。
インドで紅茶を産業として根付かしたのはダージリンではなくアッサムです。
「あれ?ロバート・フォーチュンがインドの紅茶の開拓者じゃないの?」
そう思いますよね。それが違うんです。一覧にしてみました。これが全員ではありませんが、産業、農業、商業と色んな人たちがいるんです。
この方達を少しずつ深堀りしていきます。
目次
中国
- 丁拱辰(てい こうしん): 中国の製茶技術家で、特に烏龍茶の発展に貢献したとされます。
- 周奉時(しゅう ほうじ): 中国の製茶技術家で、緑茶の製法を改良しました。
- ル・トンチュウ(Lu Tongqiu): 唐時代の詩人。「茶歌」で茶の文化的な地位を高めました。
インド
- ロバート・ブルース(Robert Bruce): 冒険家。インド北東部のアッサム地方で、自生するアッサム種の茶樹を発見しました。
- チャールズ・A・ブルース(Charles A. Bruce): ロバートの弟。アッサム種の製茶技術を確立し、最初の商業的な茶のサンプルをロンドンに送りました。
- アーチボルド・キャンベル(Archibald Campbell): ダージリン地区長官。1841年に自宅で中国種の茶の栽培に成功し、ダージリン茶産業の基礎を築きました。
- ウィリアム・マッカーチャー(William McKercher): 1930年代にインドのアッサム地方でCTC製法を発明しました。これにより、短時間での大量生産と安定した品質が実現し、世界の紅茶市場を大きく変革しました。
- ウィリアム・ジェイムソン(William Jameson): 植物学者。1848年から49年にかけて、カングラ渓谷の茶栽培適性を調査し、中国種の茶樹を導入しました。
- J.D.フッカー(J.D. Hooker): ダージリンの茶園化に科学的な後押しをしました。
- リチャード・マクファーレン(Richard Macfarlane): 1834年にニルギリ地方で最初の商業的な茶のプランテーションを設立しました。
英国
- チャールズ・グレイ伯爵(Charles Grey): 第2代グレイ伯爵。英国首相時代に「アールグレイ」の名の由来となりました。
- ジョゼフ・バンクス(Joseph Banks): 王立植物園(キューガーデン)の総裁。植民地での植物研究の重要性を提言しました。
- ロバート・フォーチュン(Robert Fortune): プラントハンター。「ウォードの箱」を使って、中国から茶樹をインドへ密輸しました。
- トーマス・リプトン(Thomas Lipton): 実業家。茶園の所有から販売までを一貫して行い、「大衆の紅茶」を確立しました。
- キャサリン・オブ・ブラガンザ(Catherine of Braganza): 英国王妃。ポルトガルから茶を持ち込み、宮廷に喫茶文化を広めました。
- トーマス・トワイニング(Thomas Twining): 1706年にロンドンでティーショップを開業し、都市での茶の消費を広めました。
- ジョン・ホーニマン(John Horniman): 密封パッケージを考案し、茶の品質を保証しました。
- ナサニエル・B・ウォード(Nathaniel B. Ward): 「ウォードの箱」の発明者。植物の生体輸送を可能にしました。
日本
- 栄西(えいさい): 僧侶。1191年に中国から茶種を持ち帰り、喫茶文化を日本に伝えました。
- 永谷宗円(ながたに そうえん): 茶農家。1738年に「蒸し製煎茶」の製法を確立しました。
- 大谷嘉兵衛(おおたに かへえ): 実業家。日本製茶株式会社を設立し、日本茶の直接輸出に取り組みました。
- 多田元吉(ただ もときち): 明治時代の元幕臣。政府派遣員としてインドで製茶技術を学び、国産紅茶の発展に貢献しました。
- 杉山彦三郎(すぎやま ひこさぶろう): 「やぶきた」の原木を発見・選抜しました。
- 山本嘉兵衛(やまもと かへえ): 江戸時代の実業家。玉露の製法を確立しました。
- 千利休(せんのりきゅう): 茶人。日本の茶道「侘び茶」を大成させました。
- 大黒屋光太夫(だいこくや こうだゆう): 漂流民。ロシア滞在中に紅茶を体験し、日本人が初めて紅茶に接した記録を残しました。
- ローターバン開発者: 静岡県立大学の中村順行氏、岩手県立大学の新田義修氏ら、日本の技術者たち。日本の緑茶産業を国際化させるための製茶機械「ローターバン」を開発しました。
スリランカ
- ジェームズ・テイラー(James Taylor): 植物育成家。コーヒーさび病で壊滅したスリランカ(セイロン)で、紅茶栽培への転換を主導しました。
米国
- トーマス・サリバン(Thomas Sullivan): ティーバッグの偶然の発明者。
- ハリエット・ブレア・ストウェル(Harriet Blair Stowell): 米国での紅茶文化の普及に貢献しました。
インドネシア
- ヤコブス・フーベルトゥス・バスティアン・ボッシュ(Jacobus Hubertus Bastiaan Bosch): インドネシア(旧オランダ領東インド)の茶栽培のパイオニアの一人とされ、特にジャワ島での茶園の拡大に貢献しました。
アフリカ
- ジョン・パターソン(John Paterson): 宣教師。ケニアでのコーヒー栽培を始め、植民地の農業基盤を築きました。
- ヘンリー・ブラウン(Henry Brown): マラウイでお茶の商業栽培を確立した先駆者の一人。1878年にエディンバラ王立植物園からお茶の苗木を持ち込みました。
- G.W.L. ケイン(G.W.L. Caine): ケニアでお茶の栽培を試みた初期の人物で、1903年にリムルで最初に植樹を行いました。
南米
- ドイツ系移民: 1930年代にアルゼンチンに渡ったドイツ系移民が、ミシオネス州で本格的な茶の栽培を開始しました。
- 日系移民: ブラジルにおいて、1908年以降に入植した日系移民が、故郷から持ち込んだ知識と技術を活かし、茶の商業栽培を確立しました。
その他の地域
- フレデリック・リンガー(Frederick Ringer): 英国の貿易商人。日本の開国期に茶の輸出実務を担いました。
- ラザフォード・オールコック(Rutherford Alcock): 初代駐日英国公使。日本の外交と貿易港の整備に尽力しました。
ASHBYSは紅茶を皆さんに販売する前に過去の紅茶史を学んでいます。きっと、この中から美味しい紅茶を皆様にお届けするヒントが多くあると信じています。紅茶は温故知新も大事だと考えています。ご興味のある方は、ぜひ私達の書籍をお買い求めいただければと思います。現在、紅茶関連書籍は4冊、AMAZON(アマゾン)のKindleで出版しています。
また、紅茶を楽しみたいという方はぜひ当社の紅茶販売サイトへお立ち寄りいただければと思います。


コメント